『果実とハーブと小さな野菜 北鎌倉のお庭の台所』
詳しくは、こちらをご覧ください。 お庭の台所オフィシャルサイト http://www.oniwanodaidokoro.com 電子ブックで、内容をちら見する。 amazonで注文する 食べたいものが育つ庭は豊かです。あんずや山椒をはじめ庭やベランダにおすすめの「果実とハーブと小さな野菜」全52種類と、北鎌倉に住む藤田みどりさんの「お庭の台所」から届くおいしい料理レシピが掲載された、とても美しい料理の本です。 *このブログに掲載している画像、動画の著作権は、藤田みどり、福岡将之にあります。許可なく使用することはできません。 *このブログの管理人:福岡将之 編集プロダクション 八月社ホームページ http://www.hachigatsusha.net 写真家 福岡将之ホームページ http://www.pic-p.com カテゴリ
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2011年 07月 21日
ゆっくりと時をかけて香りと味がひきだされていく。ブラックベリーの彩が溶けていくのがみえる。 その時にはわからなかった事が今になってわかることがある。 その時… もう30年あまりの時間が過ぎていることに気が付いて、今更ながら驚く。 いかに何もわかっていなかったか!見ていなかったか!毎日うつらうつらと居眠りするように覚醒しないままに過ごしていた学生時代だった。 一昨日からの久しぶりの雨……晴耕雨読!古い本を読む。工藤久代の「ワルシャワ貧乏物語」 1967年〜1974年の7年間、社会主義国ポーランドの首都ワルシャワで、繁栄の日本とは無縁な貧乏生活(私にはこれ程、豊かな暮らしがあろうかと…羨ましく憧れる)をおくった筆者の悲喜こもごも暮らしぶりが書かれている。 本の帯の井上光晴の言葉の中に 〜涙ぐましいほど、おもしろく劇的でさえある。 との言葉どおり夫と息子をだれよりも愛する女のワルシャワ物語に私は感動と憧れと人生の先輩に尊敬の念を覚えた。 そして後悔…。 すぐそばにいて教えて貰える事がいっぱいあったのに…。 工藤久代の夫である工藤幸雄先生が七年間のワルシャワ生活を終えて多摩美術大学に着任したのは、ちょうど私が大学院に入った年だった。 ポーランド文学という その頃の私には馴染みのなかった分野に軽い気持ちで研究室をのぞいてみたのでしたが研究室には学生は誰一人居らず困った助手のKさんが私の顔を見ると救世主現るとばかりに「先生がお待ちかねよ!」その一言で私と工藤先生とのマンツーマンのゼミが始まったのでした。(実は私は奥野健男文学ゼミだったのですが…)その頃の先生ご夫婦は7年間の日本文化の空白を埋めるかのように様々な分野の演劇を観に通っていました。ご夫婦で出掛ける時は必ず私のチケットも用意してくれます。時には先生のお宅で奥さまの手料理をいただきながらのプライベートゼミ! 今では考えられないような恵まれた学生時代!の筈なのに… 私は何を見ていたのだろう。工藤幸雄先生の著書「ワルシャワの七年」と一緒に奥さまである工藤久代さんの「ワルシャワ貧乏物語」も読んでいた?筈なのに… 聞いておくべき事、教えて貰える事がいっぱいあったはずだ。 今の私の北鎌倉のお庭の台所は幼い頃の祖母の台所の記憶が原点ですが、学生時代にちゃんと目を見開いていれば今の私にもっと豊かなものをわけてもらえていたのに…と。 先生のお宅で教えていただいた料理で今でも我が家の食卓にあがるのは二品のみ。 教えて貰いたかったこと聞きたかった事。 生き方。 どんなに素晴らしいものが傍にあってもちゃんと心の目を開けて感じて見なければ何も見ていないのと同じなんだなとつくづく自分が情けなく思う。 自分がいかに恵まれているかも世の中の事も何にもわかっていなかった私は大学院には行かなくなり先生には申し訳ない事でした。先生は三年前に亡くなられて想い出を話す人もいない。 Mi
by kitaoni
| 2011-07-21 23:10
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